みな土農場

どうして野菜は、枯れるのか

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みな土農場のある飛騨も紅葉まっさかり。 最近では雪もちらつき畑にでられるのも、あとわずかとなりそうです。

山の木々たちは、寒い冬に備えるために自ら葉っぱを枯らし、休眠状態に入る準備をしています。そして、地面に落ちた葉っぱは、ふかふかの土となり、春に再び木の栄養となります。

ごく当たり前に見ている紅葉も、実は木々たちが生き抜くための作戦なのですね。

 

このような生き抜くための姿は、木に限った現象ではありません。こちらをご覧ください。

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昨年収穫したパプリカを置いといたものです。まるで落ち葉のようにカラカラに枯れています。

 

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こちらは、春に収穫していたキャベツを置いておいたもの。もはや化石のようですね。。

 

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トマトも水分が抜けカラカラにしぼんでいます。

 

まさに、

枯れる野菜

 

これを最初に見たときはとにかく衝撃でした。

 

 

「腐る野菜」と「枯れる野菜」の違いは何なのでしょうか。

多くの方が野菜を腐らせてしまった経験があるのではないでしょうか。よくよく考えてみれば、落ち葉や草は枯れていくのに、どうして野菜はすぐに腐ってしまうのでしょうか。

 

野菜が腐る理由には様々な原因があるのですが、その多くは野菜が元気ではないこと。

成長速度を速める為に栄養過剰となってしまい、健康状態のバランスが悪いので、菌などに感染しやすくなってしまいます。結果、元気がなく抵抗力の弱い野菜が、微生物に分解され、気がついたときにはドロドロになってしまっているのです。他にも、野菜に傷がついていたり、日照不足だったり環境が野菜に合っていない場合も元気に育たない要因となってしまいます。

つまり、健康な栄養を土から吸収し、自然環境が野菜にとって無理の無い状態で育った元気な野菜であれば、菌や病気に対する抵抗力もより強いというわけです。

殺菌力が強い唐辛子などが枯れやすいのは、元々持っている菌に負けない力が強いというコトなのです。

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野菜は収穫された後も生きています。はさみで切られた後も、菌に負けないように抵抗しているのです。元気な野菜はこのように水分が徐々に抜けていきます。

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ナスが徐々に枯れて言っている様子。水分が抜け、しわしわになっていきます。

 

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きゅうりも、黄色く色づき徐々にカラカラに。

 

野菜も元々は、山菜のように自然に生えていたもの。木と同じように実に栄養を集め、中に種を作ります。枯れて実ごと地面に落ちると、その実は微生物に分解され土の栄養となるのです。その後、中にあった種が発芽し、土の栄養を吸って再び大きくなっていきます。

そうした自然の循環のバランスが崩れれば崩れるほど、菌や病気に対する抵抗力の弱い野菜ができ、種子を残すことができなくなってしまうのです。

本来、野菜が枯れていくことは何も特別なことではなくて、
ただ、必死に生き抜いている証かもしれませんね。